ダンスのはじめ方

ダンスを練習する子どもたち

この記事(きじ)でできるようになること

  • 学校(がっこう)でならうダンスのしゅるいが分(わ)かる。
  • 家(いえ)でできるダンス遊(あそ)びが分かる。
  • 安全(あんぜん)におどるコツが分かる。

ひとことで

ダンスは、音楽(おんがく)やイメージに合わせて、体でおどる運動(うんどう)だよ。点数(てんすう)をきそう場面(ばめん)もあるよ。でも、それだけじゃないよ。

  • 何(なに)かに「なりきって」表(あらわ)す。
  • みんなで同(おな)じおどりをおどる。
  • リズムに乗(の)って、自由(じゆう)におどる。

ダンスは、サッカーのように、1つのルールで決(き)まっているスポーツではないよ。しゅるいがたくさんあるんだ。ヒップホップ、ロック、フォークダンス、そうさくダンス、チアダンス、ダンススポーツなどだよ。

この記事は、学校の体育(たいいく)でならうダンスを中心(ちゅうしん)に話(はな)すよ(文部(もんぶ)科学省(かがくしょう)の学習(がくしゅう)指導(しどう)要領(ようりょう))。大会(たいかい)のルールは、団体(だんたい)ごとにちがうので、ここではあつかわないよ(くわしくは「年代(ねんだい)別(べつ)の違(ちが)い」)。

やってみたくなるポイント

  • なりきって、体ぜんぶで動(うご)く。 小学校(しょうがっこう)の1・2年生では、動物(どうぶつ)や乗り物(もの)になりきって動くよ。かるいリズムの音楽に乗っておどるよ。これを「なりきる楽(たの)しさ」というんだ。[MEXT_ES 印刷p.32]
  • 正(せい)かいは1つじゃない。 3年生から6年生の「表現(ひょうげん)」と「リズムダンス」は、動きを自由に考(かんが)えるよ。自分(じぶん)で作(つく)り出(だ)す学習だよ。[MEXT_ES 印刷p.32]
  • リズムに乗る気持(きも)ちよさ。 3・4年生は、ロックやサンバのリズムに乗って、友だちとおどるよ。中学校(ちゅうがっこう)では、ロックやヒップホップの曲(きょく)で、体ぜんぶではずむようにおどるよ。[MEXT_ES 印刷p.32、MEXT_MS 印刷p.173]
  • 仲間(なかま)といっしょに作る。 仲間と気持ちをこめておどる。イメージをつかんで、自分を表す。そんな楽しさやよろこびがあるよ(中学校の説明(せつめい))。[MEXT_MS 印刷p.168]
  • 日本(にほん)と世界(せかい)のおどりにふれる。 5・6年生では、日本のいろいろな地方(ちほう)のおどり(みんよう)をならうよ。外国(がいこく)のフォークダンスもならうよ。[MEXT_ES 印刷p.33]
  • 体の動きが広(ひろ)がる。 ダンスは、リズムに合わせた体ぜんぶの運動だよ。続(つづ)けると、体がやわらかくなるよ。バランスや、長く動ける力もつくよ(中学校の説明)。[MEXT_MS 印刷p.169]

はじめ方

  1. まずは学校の体育から。 学校では、みんながダンスをならうよ。小学1・2年は「表現リズム遊び」。3〜6年は「表現運動」。中学1・2年生は「ダンス」。やったことがない人も、学校の授業(じゅぎょう)が入り口(いりぐち)だよ(学年ごとの中身は「年代別の違い」)。[MEXT_ES、MEXT_MS 印刷p.186]
  2. 教室(きょうしつ)やクラブをさがす。 学校の外(そと)でも、ならえるよ。ダンススタジオ、公民館(こうみんかん)などの教室、部活動(ぶかつどう)、地(ち)いきのクラブなどだよ。教室には、こんなことを聞(き)いてみよう。
  3. 体験(たいけん)や見学(けんがく)はできますか。
  4. 何歳(さい)から入れますか。
  5. どんなしゅるいのダンスですか。
  6. お金(かね)や道具(どうぐ)はどのくらいですか(くわしくは「おうちの人へ」)。
  7. しゅるいを、先に決めすぎない。 小学校でも、まずいろいろためすよ。「なりきる」「リズムに乗る」「日本や世界のおどり」。そのあとで、すきなものを見つければいいよ。[MEXT_ES 印刷pp.32-33]
  8. 見学で見ること。 先生が、こんなことを大切(たいせつ)にしているか見てみよう。みんなの動きや考えをみとめる。仲間と仲よくおどる。安全に気をつける。文部科学省の説明でも、授業で大切にすることだよ。[MEXT_ES 印刷p.101、MEXT_MS 印刷p.168]
  9. 年(ねん)れいの目安(めやす)。 教室やクラブに入れる年れいは、団体ごとにちがうよ。学校のダンスは、小学1年生からならうよ。[MEXT_ES 印刷p.61]

必要(ひつよう)な用具(ようぐ)

いる道具は、教室や学校ごとにちがうよ。体験のときに聞こう。ここでは、どこでもいりそうなものだけを書くよ(道具を決めた公式(こうしき)の資料(しりょう)は、今回は見つからなかったよ)。

  • もっていくもの: 動きやすい服(ふく)、水(みず)、タオル。足もとは、教室や学校の言うとおりにしよう(はだし・上ばき・ダンス用など)。
  • あるとよい: あせふきタオル、着(き)がえ、音楽を流(なが)す機(き)かい(教室にあれば、いらないよ)。
  • 最初(さいしょ)は買(か)わなくてよい: ダンス用のシューズやいしょう、大会用のいしょう。体験では、ふだんの運動できる服でいいか、教室に聞こう。
  • かりられるもの: いしょう・シューズ・音楽の機かいをかりられるかは、教室ごとにちがうよ。申(もう)しこむときに聞こう。
  • お金のこと: 下の「おうちの人へ」を見てね。

基本(きほん)ルール

ルール1つを、絵(え)1まいと短(みじか)いせつめいで見ていこう。全部(ぜんぶ)で6まいだよ。

動物の動きを体で表すのルールを表した絵

1. 動物(どうぶつ)の動(うご)きを体(からだ)で表(あらわ)す

毎日(まいにち)の生活(せいかつ)や、動物・乗(の)り物(もの)などから、とくちょうをつかんで、体で表すよ。1・2年生は「表現遊(ひょうげんあそ)び」、3〜6年生は「表現」だよ。

はじめからおわりまでつなげるのルールを表した絵

2. はじめからおわりまでつなげる

3〜6年生の「表現」は、「ひと流(なが)れの動き」でおどるよ。「はじめ―なか―おわり」のある、ひとまとまりの動きにするのが大切(たいせつ)だよ。

リズムにのって体を動かすのルールを表した絵

3. リズムにのって体(からだ)を動(うご)かす

1・2年生の「リズム遊び」は、かるいリズムの音楽(おんがく)にのっておどるよ。3・4年生の「リズムダンス」は、ロックやサンバのリズムで、体ぜんぶではずんでおどるよ。

思いついた動きでおどるのルールを表した絵

4. 思(おも)いついた動(うご)きでおどる

「そっきょう」は、その場で思いついた動きでおどることだよ。「そうさく」は、自分たちで作(つく)り出(だ)すことだよ。中学校・高校では、そうさくダンスもならうよ。

なかまと決まったおどりをおどるのルールを表した絵

5. なかまと決(き)まったおどりをおどる

5・6年生では、日本の地方(ちほう)のおどり(みんよう)や、外国のフォークダンスをならうよ。決まったおどり方を、そのとおりにおどるのが、表現やリズムダンスとのちがいだよ。

安全に仲よくおどるのルールを表した絵

6. 安全(あんぜん)に仲(なか)よくおどる

だれとでも仲よくおどろう。友(とも)だちの動きや考(かんが)えをみとめよう。安全に気(き)をつけて、楽(たの)しくおどろう。

ルールのくわしいまとめ

ダンスには、みんなで同じ「1つのルール」はないよ。でも、学校のダンスは、学年ごとに中身が分かれているよ。その「型(かた)」を、やさしくまとめるね。[MEXT_ES、MEXT_MS]

1. 表現(ひょうげん)・表現遊び

  • 毎日(まいにち)の生活(せいかつ)や、動物・乗り物などから、とくちょうをつかんで、体で表すよ。1・2年生は「表現遊び」、3〜6年生は「表現」だよ。[MEXT_ES 印刷p.32]
  • 3〜6年生の「表現」では、「ひと流れの動き」で、そっきょうでおどるよ。そっきょうは、その場で思いついた動きのことだよ。「はじめ―なか―おわり」のある、ひとまとまりの動きにしておどることも大切だよ。[MEXT_ES 印刷p.33]

2. リズムダンス・リズム遊び

  • 1・2年生の「リズム遊び」は、かるいリズムの音楽に乗っておどるよ。[MEXT_ES 印刷p.32]
  • 3・4年生の「リズムダンス」は、ロックやサンバのリズムに乗って、体ぜんぶではずんでおどるよ。[MEXT_ES 印刷pp.32、103]

3. フォークダンス

  • 5・6年生では、日本のいろいろな地方のおどり(みんよう)と、外国のフォークダンスをならうよ。決まったおどり方を、そのとおりにおどる学習だよ。ここが、表現やリズムダンスとのちがいだよ。[MEXT_ES 印刷p.33]

4. 中学校・高校(こうこう)のダンス

  • 「そうさくダンス」「フォークダンス」「現代(げんだい)的なリズムのダンス」の3つがあるよ。その中からえらんでならうよ。そうさくは、自分たちで作り出すことだよ。[MEXT_MS 印刷pp.17、168]
  • 「現代的なリズムのダンス」は、ロックやヒップホップなど、今のリズムの曲でおどるダンスだよ。ヒップホップでは、体ぜんぶを上下(じょうげ)に動かしてリズムをとるよ。これを「たてのり」というよ。[MEXT_MS 印刷p.173]

5. おどるときのやくそく

  • だれとでも仲よくおどろう。友だちの動きや考えをみとめよう。安全に気をつけよう。小学校の説明で、楽しくおどるために大切なこととして書いてあるよ。[MEXT_ES 印刷pp.61、101]
小学校から高校までのダンスの学習の流れを、階段のように並べた図。
学年ごとのダンス

年代別の違い

ここは、文部科学省の学習指導要領の説明(小学校・中学校・高校)に書いてあることだけをならべるよ。学校の学年と、大会やスタジオのクラス分けは、同じとはかぎらないよ。

学校ダンスの中身(なかみ)学び方
小学1・2年表現リズム遊び(表現遊び・リズム遊び)身近なものになりきる。かるいリズムに乗る。かんたんなフォークダンスを、かるいリズムに乗っておどることもあるよ
小学3・4年表現運動(表現・リズムダンス)ひと流れの動きで表す。ロックやサンバのリズムに乗って、友だちとおどる
小学5・6年表現運動(表現・フォークダンス)ひとまとまりの動きにしておどる。日本のみんようや外国のおどりをおぼえる
中学1・2年ダンス(そうさくダンス・フォークダンス・現代的なリズムのダンス)みんながならう。3つの中からえらんでならう
中学3年器械(きかい)運動・陸上(りくじょう)競(きょう)ぎ・水泳(すいえい)・ダンスのまとまりの中から、1つ以上(いじょう)をえらんでならう
高校(1年目)器械運動・陸上競ぎ・水泳・ダンスのまとまりの中から、1つ以上をえらんでならう。2年目からは、器械運動からダンスまでの中から、2つ以上をえらぶそうさくダンス・フォークダンス・現代的なリズムのダンスからえらんでならう

[MEXT_ES 印刷pp.32-33、61、101、MEXT_MS 印刷pp.17、168、186、MEXT_HS 印刷pp.15、92]

  • 小学校では、学年が上がると、ならうことが広がるよ。「ひと流れの動き」から「ひとまとまりの動き」へ。「表現・リズム」から「日本と世界のおどり」へ。[MEXT_ES 印刷pp.32-33]

安全

  • まわりを見る。 おどる場所の安全に気をつけよう。家や教室でも、先にたしかめよう。ゆかがすべらないかな? まわりにぶつかる物はないかな?[MEXT_ES 印刷pp.61、101]
  • 体の具合(ぐあい)に気をつける。 元気(げんき)で安全におどることが大切だよ(中学校の説明)。[MEXT_MS 印刷p.168]
  • 暑(あつ)さに気をつける(へやの中でも)。 へやの中でも、熱中(ねっちゅう)しょうになることがあるよ。熱中しょうは、暑さで体の具合が悪(わる)くなること。こまめに休(やす)んで、水を飲(の)もう。[MOE_HEAT、MOE_WBGT]
  • 大人(おとな)に見てもらう。 けがのふせぎ方や、じゅんび運動、練習(れんしゅう)の量(りょう)は、コーチやおうちの人に決めてもらおう。

くわしいことは、下の「おうちの人へ」にあるよ。

練習メニューの例(れい)

文部科学省の説明に出てくる動きを、家や教室でできるようにした例だよ。どれだけやればいいか、という目安ではないよ。まずコーチやおうちの人に、場所と安全を見てもらってからやろう。

家でできる

  1. 動物や乗り物になりきる。 ゾウ、ネコ、電車(でんしゃ)、ロケットなど。すきなものをえらんで、体ぜんぶでまねしてみよう。ゾウなら、のっしのっし。ネコなら、そっと着地(ちゃくち)。[MEXT_ES 印刷pp.32、61]
  2. リズムに乗って、動きをつなげる。 手びょうし、足びょうし、スキップ、かた足とび、両足(りょうあし)とび。歩(ある)く、走(はし)る、ねじる、回(まわ)る、ふる、曲(ま)げる。すばやく動いたり、ぴたっと止(と)まったりしながら、つなげよう。[MEXT_MS 印刷p.173]
  3. 「たてのり」をやってみる。 ヒップホップの曲で、体ぜんぶを上下に動かして、リズムをとろう。[MEXT_MS 印刷p.173]
  4. 「はじめ・なか・おわり」の短いおどりを作る。 はじめのポーズ、なかの動き、おわりのポーズを決めよう。ひとまとまりにして、通しておどろう。[MEXT_ES 印刷p.33]

チームでできる

  1. 2人組で「追(お)いつ・追われつ」。 1人が動きを作るよ。もう1人が、追いかけるように動くよ。[MEXT_ES 印刷p.102]
  2. 友だちの動きを見て、まねしてみる。 動きを考えるのが苦手(にがて)なら、上手(じょうず)な友だちのまねをしよう。[MEXT_ES 印刷p.103]
  3. 日本や世界のおどりを、みんなでおどる。 みんようや、外国のフォークダンスを、仲間といっしょにおどろう。[MEXT_ES 印刷p.33]
  4. 見せ合って、よいところを言う。 仲間のよいところを見つけて、ことばで伝(つた)えよう。[MEXT_ES 印刷p.101]

練習の回数(かいすう)や強さ、じゅんび運動は、コーチとおうちの人がいっしょに決めるよ。

よくある質問(しつもん)

Q. ダンスは競ぎなの? 勝(か)ち負(ま)けはあるの?A. 学校のダンスは、勝ち負けより「なりきる」「リズムに乗る」「仲間とおどる」ことがめあてだよ。大会があるダンスもあるよ。でも、ルールやしんさは団体ごとにちがうよ。[MEXT_ES 印刷p.32]

Q. 運動が苦手でも、はずかしがりでもできる?A. できるよ。たとえば、絵(え)や文字(もじ)のカードをめくりながら動く。上手な友だちの動きを見て、まねをする。まずは、ここから始めよう。[MEXT_ES 印刷pp.101-103]

Q. 男の子もやる?A. やるよ。小学校でも、中学1・2年生でも、ダンスはみんながならうよ。[MEXT_ES、MEXT_MS 印刷p.186]

Q. どんな曲でおどるの?A. 3・4年生では、スキップではずめる、かるいリズムの曲を使うよ。中学校では、みんなが気になる曲を使うこともあるよ。少し速(はや)めの曲や、ちがう感じのロックやヒップホップの曲を組み合わせることもあるよ。[MEXT_ES 印刷pp.102-103、MEXT_MS 印刷pp.173-174]

Q. 教室は何歳から入れる? いくらかかる?A. 教室や団体ごとにちがうよ。体験や見学のときに聞いてね。

きょうのチャレンジ

すきな動物を1つえらんで、10びょう間なりきっておどってみよう。おうちの人に、何の動物か当ててもらえたら、すごい!

おうちの人へ

費用

  • 月謝や用具代は、教室・団体ごとに違います。体験や見学のときに確認してください。
  • 用具代は店や種類で変わるので、体験で借りてから選ぶことをおすすめします。

安全の詳細

  • 小学校の解説は、表現運動を楽しく行うために、場の安全に気を配ることが大切だと書いています。[MEXT_ES 印刷pp.61、101]
  • 中学校の解説は、ダンスの学習で、健康や安全に気を配ることができるようにすることが大切だと書いています。[MEXT_MS 印刷p.168]
  • 環境省の熱中症予防情報サイトは、室内でも温度をはかることをすすめています。また、暑さ指数(WBGT)が28以上になると熱中症の患者が大きくふえると説明しています。運動の指針では、暑さ指数31以上は「運動は原則中止」(とくに子どもは中止)、28以上31未満は「厳重警戒」で激しい運動は中止し、10〜20分おきに休憩をとって水分・塩分をとる、とされています。[MOE_HEAT、MOE_WBGT]
  • ダンスで起こりやすいけが(足首・ひざなど)と、その予防、準備運動、練習量は、今回の資料では確認できていません。指導者・保護者・医師の確認がまだです。
  • 練習メニューは運動量や効果の基準ではありません。指導者と保護者が、場所と安全を確認してから行ってください。
  • 中学校の解説は、柔軟性、平衡性、全身持久力などが高まると説明しています。[MEXT_MS 印刷p.169]

はじめての道具

宮城県でダンスができる場所(市町村から)

ダンスのくわしい記事

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