アルティメットのはじめ方

芝生でディスクをキャッチする少女たち

この記事(きじ)でできるようになること

  • アルティメットで点(てん)が入(はい)るしくみが分(わ)かる
  • しんぱんがいない「セルフジャッジ」が分かる
  • 友(とも)だちとディスクを投(な)げ合(あ)えるようになる

ひとことで

フライングディスク(空(そら)をとぶ円(えん)ばん)を、パスでつなぐチームのスポーツだよ。相手(あいて)のエンドゾーン(点が入るところ)の中でキャッチしたら1点だよ。

ディスクを持(も)った人(ひと)は、走(はし)れないよ。だから、体の大きさや足(あし)の速(はや)さだけでは決(き)まらないんだ。

しんぱん(ルールを見る人)がいないのが、大きなとくちょうだよ。選手(せんしゅ)が自分(じぶん)たちでルールを守(まも)るんだ。これを「セルフジャッジ」というよ。

体をぶつけ合わない「ノンコンタクト」のスポーツだよ。

アルティメットのコートを上から見た図。両はしにエンドゾーンがあり、パスでディスクを運んでエンドゾーン内でキャッチすると点が入る
アルティメットのコート

やってみたくなるポイント

  • 走りながらパスをつなぐ。 ディスクを持ったら、止(と)まって投げるよ。なかまが走り出して、空(あ)いた場所(ばしょ)に向(む)かうところをねらおう。ディスクは、ボールとはちがうとび方をするよ。投げ方をおぼえるのがおもしろいんだ。
  • 自分たちで決める。 世界(せかい)大会でも、しんぱんはいないよ。日本(にほん)フライングディスク協会(きょうかい)(JFDA)は、この「セルフジャッジ」が、アルティメットのきほんの考え方だと言(い)っているよ。世界の会(WFDF)は、きそい合っても「おたがいを大切(たいせつ)にすること」と「ゲームの楽(たの)しさ」をなくさないでね、と言っているよ(ルール1.4)。
  • あいさつと、思(おも)いやり。 WFDFは、いい態度(たいど)のれいをあげているよ。「相手のいいプレーをほめる」「自分の名前(なまえ)を言ってあいさつする」などだよ。
  • 男子(だんし)と女子(じょし)がいっしょのチームもある。 世界大会の「ミックス」は、男女の人数の組(く)み合わせを決めてやるよ(4対3など)。
  • 道具(どうぐ)が少(すく)ない。 ディスクと、目(め)じるしのコーンがあれば始(はじ)められるよ(「必要な用具」を見てね)。
  • どんな力(ちから)がつくかの、科学(かがく)のデータは、たしかめていないから書(か)かないよ。

はじめ方

  1. まず投げてみよう。 公園(こうえん)や校庭(こうてい)で、2人でディスクを投げ合うところから始めよう。さいしょは「バックハンドスロー」で、まっすぐとばす練習(れんしゅう)だよ。体の前で、手の甲(こう)のほうからうでをふって投げるんだ。
  2. 近(ちか)くのチーム・部活動(ぶかつどう)をさがそう。 日本フライングディスク協会(JFDA)のホームページに、大会の予定(よてい)と「全国のフライングディスクイベント情報」へのリンクがあるよ。小学生・中学生・高校生(こうこうせい)の全国(ぜんこく)大会もあるよ。チームがどこにあるかを知(し)るきっかけになるね。
  3. 学校(がっこう)で体験(たいけん)しよう。 体育(たいいく)の時間(じかん)やクラブ活動(かつどう)で、ふつうの運動場(うんどうじょう)があればためせるよ。教(おし)える先生(せんせい)は、JFDAの講習会(こうしゅうかい)・しかくの案内(あんない)を見ることができるよ。
  4. 大会に出てみよう。 小・中・高校生の全国大会があるよ。出るための決まりは「おうちの人へ」を見てね。
  5. 年(とし)の目(め)やす: 小学1年生(ねんせい)の部(小学生の低学年(ていがくねん))から大会があるよ。でも、何さいから練習を始めるかの決まりは、たしかめていないよ。

必要(ひつよう)な用具(ようぐ)

  • いるもの: ディスク、動(うご)きやすい服、運動ぐつ、飲(の)み物(もの)、タオル。公園で遊ぶだけなら、これでだいじょうぶ。
  • チームの試合で使うもの: チームが分かるユニフォーム(またはビブス(上からかぶる色のついた服))。
  • コートに使(つか)うもの: コーン(8こ。色がはっきりした、やわらかい目じるし)。WFDFのルールでは、コートのかどを「明るい色のやわらかい目印(プラスチックのコーンなど)8個」でしめすと決めているよ。
  • あるといいもの: 予備(よび)のディスク、ぼうし、日よけ、ひざ・足首(あしくび)のサポーターなど(あると安心)。
  • さいしょは買(か)わなくていいもの: 大会用のディスク、チームでそろえたユニフォーム、とくべつなくつ。
  • ディスクのこと: WFDFのルールでは、「両チームのキャプテンがいいと言ったディスクなら使える」と決めているよ(3.1)。大会ごとに決まりがあるよ。たとえば第13回全国ユースの案内では、小学生の部は「ヒーロー社 エアマン235(カスタム235)」、中学生・高校生などは「ディスクラフト社 ウルトラスター」と決めているよ(大会の決まりで、おすすめではないよ)。
  • かりることもできる: クラブや体験会のディスク。かりられるかは、やっている人に聞(き)いてね。
アルティメットで使うディスク、コーン、ビブスの図
アルティメットの用具

基本(きほん)ルール

ルール1つを、絵(え)1まいと短(みじか)いせつめいで見ていこう。全部(ぜんぶ)で6まいだよ。

ディスクを持って走らないのルールを表した絵

1. ディスクを持(も)って走(はし)らない

ディスクを持った人(スロワー)は、走ってはいけないよ。ディスクを持ったら、止(と)まってから、パスをするよ。

じく足をつけてパスするのルールを表した絵

2. じく足(あし)をつけてパスする

片足(かたあし)をつけたまま(じく足=ピボット)、前後左右(ぜんごさゆう)どこへでもパスできるよ。コンパスみたいに、片足をじくにして回(まわ)れるんだ。

エンドゾーンでとると点のルールを表した絵

3. エンドゾーンでとると点(てん)

相手のエンドゾーンの中で、みかたからのパスをキャッチすると、点になるよ。キャッチは、回っていないディスクを、体の2か所(しょ)以上(いじょう)ではさむことだよ。

落ちたら相手のボールのルールを表した絵

4. 落(お)ちたら相手(あいて)のボール

パスが失敗(しっぱい)すると、せめと守(まも)りが入れかわるよ。これを「ターンオーバー」というよ。ディスクを落とす、ねらいがはずれる、相手が取る、線(せん)の外に出る、のどれかだよ。

体をぶつけないのルールを表した絵

5. 体(からだ)をぶつけない

相手にさわる、ぶつかる、あぶない動きは、ファウルだよ。相手の動きをじゃましたり、おしたりしてはいけないよ。ファウルは、選手が自分で声(こえ)に出して知らせるよ。

はじめにディスクを投げるのルールを表した絵

6. はじめにディスクを投(な)げる

試合は、守りのチームが、せめるチームのほうへディスクを投げて始まるよ。これを「プル」というよ。プルが投げられるまで、どちらもスタートラインから動いてはいけないよ。

ルールのくわしいまとめ

世界の会(WFDF)の「アルティメット公式ルール 2025–2028」(2025年1月1日から)にそって話(はな)すよ。日本語(にほんご)の訳(やく)は、日本フライングディスク協会が「2025–2028年版 日本語訳 ver.1.0(2025年5月9日公開)」としてのせているよ。

1. 目的(もくてき) 相手のエンドゾーンの中で、みかたからのパスをキャッチして、点を取(と)ろう。

2. コートと人数(にんずう)(世界大会の決まり)

  • コートは、たて100m×よこ37m。まん中のゾーン(64m)の両(りょう)がわに、エンドゾーン(18mずつ)があるよ。
  • 1チームは7人。フィールドに出るのは、いちばん多(おお)くて7人、少なくて5人だよ。
  • 試合(しあい)は、先に15点取ったら勝(か)ち。または、だいたい100分。どちらかが先に8点取ったら、ハーフタイム(休けい)だよ。

3. 試合の始まり(プル) 守(まも)りのチームが、せめるチームのほうへディスクを投げて始めるよ。これを「プル」というよ。プルが投げられるまで、どちらもスタートラインから動いてはいけないよ。

4. ディスクの動かし方

  • ディスクを持った人(スロワー)は、走ってはいけないよ。片足(かたあし)をつけたまま(じく足(あし)=ピボット)、前後左右(ぜんごさゆう)どこへでもパスできるよ。コンパスみたいに、片足をじくにして回(まわ)れるんだ。
  • キャッチとは、回っていないディスクを、体の2か所(しょ)以上(いじょう)ではさむことだよ。

5. ストールカウント(10秒(びょう)ルール) ディスクを持った人の近く(3mいない)にいる守りの人(マーカー)が、数えるよ。「ストーリング」と言って、1から10まで数えるんだ。10秒いないに投げないと、ディスクは相手のものになるよ。数えるあいだは、1秒以上あけるよ。

6. ターンオーバー(せめと守りの交代(こうたい)) パスが失敗(しっぱい)する(落とす、ねらいがはずれる)、相手が取る(インターセプト)、ディスクが線(せん)の外に出る。このどれかで、せめと守りが入れかわるよ。

7. アウト・オブ・バウンズ(外に出ること) コートのまわりの線の外は「アウト」。線はコートに入らないよ。せめる人が、アウトでディスクにさわったら、ターンオーバーだよ。

8. ノンコンタクト(体を当てない) 相手にさわる、ぶつかる、あぶない動きは、ファウル(はんそく)だよ。相手の動きをじゃましたり、おしたりしてはいけないよ。

9. セルフジャッジ ファウルやルールいはんは、選手が自分で声(こえ)に出して知らせるよ。「ファウル」「バイオレーション」などと言うんだ。話し合って、決まらなければ、さいごに問題(もんだい)がなかったときのスロワーにもどすよ。

10. 点が入ったあと 点を取ったチームが、次(つぎ)は守りになって、プルを投げるよ。両チームは、守るエンドゾーンを交代するよ。

年代(ねんだい)別(べつ)のちがい

分かったこと(2026年10月15日のじてん)

WFDFのルールには、年や人数、広さに合わせて「ルールを変(か)えてもいい」と書いてあるよ(はじめの部分(ぶぶん))。年ごとのルールは、大会が決めるんだ。

日本の全国ユースアルティメット選手権(せんしゅけん)大会(第13回・2026〜2027年度(ねんど)) JFDAの案内(2026年6月に新(あたら)しくしたもの)と、中高生ウィメン/高校生オープンの「試合形式」(2026年6月22日)から、表(ひょう)をつくったよ。

部出る人人数コートの大きさ試合のやり方
小学生低学年オープン小学1〜3年生くらいの年5人(5対5)たて54m×よこ23m(エンドゾーン14m)やり方はあとで決まる(まだ出ていない)
小学生高学年オープン小学4〜6年生くらいの年5対5たて68m×よこ23m(エンドゾーン14m)がもとまだ出ていない
中学生オープン中学1〜3年生くらいの年5対5同じまだ出ていない
中高生ウィメン女子の中学1年〜高校3年生くらいの年5対5たて68m×よこ23m(14m・40m・14m)先に13点、または20分。ハーフタイムなし。タイムアウト(とくべつな休けい)1分1回
高校生オープン高校1〜3年生くらいの年5対5たて75m×よこ25m(15m・45m・15m)先に13点、または20分。ハーフタイムなし。タイムアウト1分1回
  • 世界大会(7人・100m×37m・先に15点)とくらべると、小・中・高校生の大会は、人数をへらして、コートを小さく、試合を短くしているよ。
  • 小・中学生(B日程(にってい))の試合のやり方、コート・試合時間は、出るチームの数を見て、あとで決まるよ。2026年10月15日の今(いま)は、まだ出ていないよ。
  • 使うディスクも、部でちがうよ(小学生の部は235のモデル、中学生・高校生は別(べつ)のモデル)。

WFDF(世界大会)の年のグループ 世界大会には、U24(24さい未満(みまん))、U20、U17、U14、U11の部があるよ(付帯資料 B2.1)。くわしい決まりは「おうちの人へ」を見てね。学年(小・中・高)とは別の分け方だから、まちがえないでね。

まだ分かっていないこと: 全国ユースのほかの大会でも、小学生・中学生のルール(コートや人数)が同じか。学校の部活動や、地いきのリーグの決まり。

安全(あんぜん)

  • アルティメットは、体をぶつけないスポーツだよ。でも、走る・ジャンプする・急(きゅう)に止まる動きがあるよ。だから、けがをすることもあるんだ。
  • 試合をするコートは、平(たい)らで、じゃまな物(もの)がない場所にしよう。
  • あぶない服や道具(自分や相手をけがさせるもの)は、身(み)につけないでね(ルール3.4)。
  • 相手のあんぜんを考えない、あぶないプレーやらんぼうな動きは、ファウルだよ(ルール17.1.1)。
  • 「あんぜんのために試合を止める(セーフティ・ストップ)」ことができるよ(ルール19)。けがをした人がいたら、すぐに声をかけよう。
  • 暑(あつ)い日は、水(みず)を飲む時間を決めておこう。
  • はじめての子や年下の子がいる試合は、ルールをよく知っている人が見守って、ルールを教えてあげよう(WFDFルール1.8・1.9)。

こまかい安全の話は「おうちの人へ」にあるよ。

練習メニューのれい

ここにあるのは、このページで考えたれいだよ。協会のしりょうにあるメニューではないよ。

家・公園でできる

  1. 2人でバックハンドスロー。5mから始めて、まっすぐとばそう。
  2. キャッチ練習。体の前で、ディスクを両手ではさんでとろう。ワニの口(くち)みたいにパクッとね。
  3. まとあて。だんボール箱(ばこ)やフラフープをおいて、パスを通(とお)そう。

チームでできる

  1. 3人で三角形(さんかくけい)のパス。投げたら走って、次の場所へ行こう。
  2. ストールカウントの練習。守りの人が10秒数えるよ。せめる人は、10秒いないにパスしよう。
  3. 5対5のミニゲーム。エンドゾーンをせまくして、ルールを1つずつふやそう。
  4. 試合のあとに、おたがいのよかったところをほめよう(スピリットのふりかえり)。

よくあるしつもん

Q. しんぱんがいないと、ずるをする人はいない?A. アルティメットは「選手はわざとルールをやぶらない」と信(しん)じ合うところから始まるよ。それでも意見(いけん)がちがうときは、話し合おう。決まらなければ、ディスクを元(もと)にもどすよ。わざとルールをやぶったときは、キャプテンが話し合って決めるよ(WFDFルール1.2.1)。

Q. ディスクはどうやって投げる?A. いちばんふつうなのは、バックハンドスローだよ。投げ方は、練習会や体験会で教わるのが早いよ。

Q. 女の子も男の子も、いっしょにできる?A. できるよ!世界大会には、男女いっしょ(ミックス)、男子(オープン)、女子の部があるよ。日本の全国ユースにも、女子の部(中高生ウィメン)と、だれでも出られるオープンの部があるよ。

Q. 何さいからできる?A. 全国ユースには、小学1年生くらいの年の部があるよ。何さいから始めるかの目やすは、たしかめていないよ。体験会や学校の先生に聞いてみてね。

きょうのチャレンジ

おうちの人や友だちと、5mはなれてディスクを投げ合おう。5回つづけてキャッチできたらすごい!

おうちの人へ

目安費用

用具代は店や種類で変わるので、体験で借りてから選ぶことをおすすめします。施設の利用料や、チーム・教室の会費は、施設や団体ごとに異なるため、申し込む前にその案内でご確認ください。

大会の参加条件

  • 全国ユースアルティメット選手権大会(小・中・高校生対象)は、「JFDAの会員登録は必ずしもしていなくてもよい」と第13回の開催要項に書かれています。ただしチームの代表者は、JFDAの会員(A会員またはB会員)である必要があります。
  • 学年の目安をこえて下の学年の子が出場することは、チームの責任で申告すれば可能と開催要項に書かれています。
  • WFDF(世界大会)の年代別部門は、年齢を「大会が終わる年のうちに、その年齢になるかどうか」で決めます。たとえば、U14は10さい以上で、その年のうちに14さいになる人は出られません。U11は8さい以上で、その年のうちに11さいになる人は出られません。

安全の確かめ方

  • WFDFのルールは、コートが「ほぼ平らで、じゃまなものがなく、ある程度の安全を保てる」状態であること、コートのまわり3m以内に動かせる物を置かないことを求めています。
  • JFDAの全国ユース大会では、試合の10分がたったあとに、水を飲む時間(飲水タイム)をつくっています(熱中症対策)。具体的な気温の基準は確認していません。

はじめての道具

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